誰と食べるのか?何が食べたいのか?
2023.4.14
今回はいつにも増してフードコーディネーターらしい内容でお届けしたい。
あ、主宰の渡辺夏子です。こんにちは。(→ブログ担当三星に一応名乗ってくださいと注意を受けた)
前回の東京珍道中ブログは想像以上に大変ご好評いただいたのであるが、
どんだけ面白かろうと、毎回毎回、滑ったの転んだのと人を笑かせてばかりはいられない。
何度もいうが、これ以上のお笑い担当は主宰としての沽券に関わる。
ちなみに、ブログを読んだ京都に住む大学生の娘が
「くそワロタ!ほんとの話?」と聞いてきたけど、作り話なら小説家になってる。と答えておいた。
さて今回のテーマはタイトルの通り
「誰と食べるのか?何が食べたいのか?」である。
私は職業上、
外食をする機会は当たり前だが人より多い。
フードコーディネーター、フードスタイリストは、ある程度トレンドに敏感でないとつとまらない仕事だと思っているので、話題の店や、人気店、美味しいと言われるところには視察も兼ね、なるべく足を運ぶようにしている。
その際、ああ美味しかった、で終わっては仕事に繋がらないので、食べたものは盛りつけを真似してみたり、メニュー開発やプランニングのヒントにすることも多い。
私が個人のインスタなどで美味しいものを食べる様子を上げないのは、面倒だしキリがないのもあるが、フードコーディネーターが美味しいお店に行くこと自体は極めて日常であり、これほど意外性のないつまらないことはないと思うからである。
お寿司を食べた、フレンチを食べたと言ったところで、はあ、そりゃ食べるだろう。くらいのもんである。
話しが逸れる前に戻す。
要するに、市場の視察を兼ねた仕事のための外食は、それらを仕事の知見とすることが目的なので、最も優先されることは、どんなお店で何を食べるかであり、
誰と食べるか、についてはあまり重要ではない場合が多いと言える。
では、プライベートではどうだろう?
自分のことを考える前にスタッフに聞いてみた。
以下、それぞれの人となりを表す大変興味深い回答となったのでご紹介。(無駄に五十音順)
【カネエ】
食べるものはほんっっまにどうでもいいです。なんでもいいです。
昔から、これが食べたいとかも全くないです。(オイコラ。フードの仕事しとるんちゃうんかい)
そりゃ美味しいものは食べたいですけど、私はとにかく話しがしたいので、誰と行くかがめっっっちゃ大事ですね。
【ツジワキ】
迷いますねえーーーーーー。んんーーーーーーーーーー。
んーーーーーーーーーーーー・・・・(な、長い……。何もそこまで…。マジメが売り)
私は仲の良さによります。
本当に仲が良い友達だったらなんでもいいです。じっくり話しがしたいので。
全国チェーンのお店でもなんでもいいです。
ただ、あまり仲良くない人とだと、お店は大事かもしれません。
せっかくだったら美味しいものが食べたいですから。
【ミツボシ】
私は美味しいものが食べたいです。
よほど苦手な人じゃない限り、どこに行くかが大事です。
そんなに親しくなくても、美味しいものが食べられるなら行きますね。
逆にどれだけ仲が良くても、食べたいものがないお店には行きたくありません。(キッパリ。愛くるしい見た目とのギャップ萌え。)
お見事。
怖いくらい割れた意見にナッツの将来への不安を感じないわけでもなかったけれど
それぞれ自分の主義主張がはっきりしているというのは組織にとってプラスであろう。(ということにしとく)
スタッフの意見を私なりに分析しながら、はてさて自分はどうかと考えてみたが、これが非常に難しい。
実は私のプライベートにおける外食の執着心はかなり強い。
こう見えてJKの母親でもある私は、仕事であれプライベートであれ連日連夜家を留守にするわけにはいかない。
気のおけない仲間との夜の食事は貴重なリフレッシュの場でもあることから、ただでさえ少ない余暇の中でもプライオリティーが高く、自分なりにとても慎重にスケジュールを調整しつつ心待ちにする。
なのでそれが、365日のうちのたった1日であっても、1日24時間のうちのほんの3時間であっても、
「ああ行かなきゃよかった。。。」
などと後悔するのはまっぴらごめんなのだ。
無論、美味しいもののためならどこの誰とでもいいか?と言われると断じて違うし、
仲が良ければどんなお店でも行けるのか?と言われるとそう簡単な話でもない。
考えあぐねた結果、、、、
誰と、何を、食べるか、この二つはまさに私にとっての双璧であり、
これらの優先順位を決めろというのは
愛かお金か、どちらか決めろというのと同じくらい難しい。ということがわかった。(→お金)
齢49歳。一応独身。
人生の折り返し地点をとうに過ぎ、世が世なら初老と言われた年齢である。
これからの人生は、好きな人、気の合う仲間と、高級でなくていいから大好きなものを食べて生きていく。
残された時間には、仕事も食事も人間関係も、もはや一寸の妥協も許されてはいないのである。
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