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試食は好きですか?

2023.3.10

試食は好きですか?

 

 

この問いに対して、ほとんどの人が「好き」と答えるのではないでしょうか?

好きまではいかないにしても、決して嫌いではないはず。

 

 

 

子どもの頃、夕飯の買い出しについていく目的は“試食コーナー”にあったと言っても過言ではありません。

 

 

スーパーの店内を時計回りに巡る試食ツアー。

こだわりのお豆腐やとにかく旨いダシ、パリッと焼かれたシャウエッセン、ちょっとお高めのヨーグルト、夕飯前の小腹を満たすフルコースが完成します。

 

 

はたまた、ドライブ中に立ち寄ったサービスエリアはまさに天国。

試食用のお菓子が入ったBOXを開けては閉じ、開けては閉じ。

無造作に割られたクッキーの中から大きめのかけらを見つけたときはちょっと得した気分になってしまいます。

 

 

(こちらは夏子さんから頂いたサブレ♡)

 

 

 

そんなふうに、子どもの頃はグッと心を掴まれていた「試食」ですが、今ではグッと身構えてしまう存在となりました。

 

 

これまでブログの話題になってきた「レシピ開発」「商品開発」の裏には試作の数々。

そして、試作の数だけ「試食」がセットでついてきます。

 

 

もちろん食べることが大好きな人間なので、ちょっとした試食はどんとこい!というよりウェルカム状態です。

 

顔パンパンマン、美味しいうどんにご満悦の図

 

 

 

しかし、そんなに甘くなかった試食の数々・・・。

メニュー開発における「試食」は目的も重みも、全てが違いました。

 

 

例えば、パスタメニューを開発するとします。

 

パスタに合わせるソースはトマトベースかオイルベースか、はたまたクリームなのか。

ソースと具材の相性は?パスタとソースの量のバランスは?

美味しいのは当たり前として、コストに見合っているのか?

 

様々なパターンを考えれば考えるほど、試食の回数が増えます。

 

パスタソースは煮込み時間を変えて検証中。

 

 

ひき肉の種類や配合、パティのサイズを変えて検討中。

 

 

 

もちろん、試食後に「美味しかったね」という感想では終われません。

改善点を見つけてはブラッシュアップしていきます。

 

そしてメニュー開発は、感覚ではなく、誰もが納得できるよう「美味しい」を数値化しなければいけません。

そのために、分量は1グラム単位で変化をつけて試作、そして試食していきます。

 

 

また、試作は短期集中型勝負なのです。

一度買った食材を無駄にしないために、そして、前回試作の味を忘れてしまったなんてことがないように。

1週間、同じ食材を使った料理を食べ続けるなんてことも・・・。

 

 

佐世保出身として、VSハンバーガーは熱い試合でした。

 

 

もちろん試食の数だけちゃんと体が重くなります(泣)

スタッフ一同、陰ながら体型維持の努力をしているとか(いないとか)。

 

 

<結論>

決して嫌いになったわけではない「試食」ですが、大切な存在だからこそ簡単に好きとは言えないのです・・・。(まるで恋愛のよう)

 

 

とにかく今日も私たちは食べ続けます。

  1. カテゴリー:ナッツの裏側

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