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フードコーディネーターの地味な日常について

2023.2.17

吾輩は地味である。

 

のっけから、文豪夏目漱石大先生のややパクリで甚だ恐縮であるが、

今回は、フードコーディネーター・フードスタイリストという仕事を生業としている人間の実生活がいかに地味か。

 

という不毛この上ないテーマについて書き連ねてみようと思う。

 

念の為書き添えるが、前回多数ご指摘いただいた“まさかの前置きでオワル”ということがないよう、断然と心をくばる。

 

 

 

以下、主宰の私の日常

 

 

AM5:20 起床・朝食・お弁当準備

AM6:20 娘送り出し・片付け・掃除・洗濯・身支度

AM9:30 出社・打ち合わせ・撮影・収録・試作・企画書作りなど

PM8:00  退勤・塾お迎え

PM9:00 帰宅・夕食準備・夕食・片付け

PM10:30風呂・メールチェック・家事

PM12:00就寝

 

 

コレを地味と言わずになんと言おう。

 

しかもシンプルで潔い。活字にすると、なお良い。

 

 

土日といっても起床時間が変更したり弁当作りがなくなるくらいでさほど変わらず、

 

出張やたまの旅行、

 

月一回程度の飲み会などを差っ引いたとして、

 

1年365日のうち少なくとも300日くらいは上記の日常を送っているように思う。

 

 

 

ちなみにこのブログを書いている今日も、

 

午前中はせっせと試作・収録リハ・午後は撮影。

 

塾のお迎えから帰宅し、撮影の残りをタッパーに詰めたものに直箸を突っ込みながらワタワタと夕飯を済ませ、現在22時半。

 

自宅にてもっぱら作業中。である。

 

 

 

 

もちろん地味なのは生活だけではない。

 

 

仕事内容にしても、メディア出演だ、やれスタイリング撮影だ、店舗プロデュースだ、

 

と一見すると華やかにみえる現場に身を置いたところで、

 

やっている作業といえば、

 

一粒のピンクペッパーの位置を調整したり、

 

砂糖を3gか5gか迷いながら何度も試作をしたり、

 

数円単位の原価を計算したりと、

 

細かな作業をあげれば枚挙にいとまがない。

 

 

洗いゴボウを植木の土にズブリと突っ込み、泥付きゴボウに変身させるミツボシ。

 

 

ごく稀に先日のあっぱれ!A.B.C-Z:通称えびてん 出演なんていう(A.B.C-Z のみなさま本当にありがとうございました!)奇跡のような仕事が舞い込み、スタッフ一同浮かれポンチになるときもあるけれど

基本的に派手なのは、

 

 

メディアに出演する時の化粧だけ。ということである。

 

 

世を忍ぶ仮の姿

 

 

 

 

 

 

フードコーディネーター・フードスタイリストを十把一絡げにして考えることはできないが、

 

では、地味な日常と地味な作業を繰り返す私の、最も華やかで最も興奮する非日常とは何か。

 

 

 

 

 

 

これは紛れもなく

 

 

 

 

 

 

こだわり抜いた仕事が120%のフィニッシュで完成し、クライアントや消費者に認められた瞬間ではないだろうか。

 

 

 

発売から勢いが止まらない栗菓子

(栗千里・栗好き・和栗あんケーキ・栗ごろ・栗うまか)

 

 

 

 

長期案件、4月からの新規案件を抱え、来週も来月も、ナッツカンパニーはフル稼働。

 

 

 

我が身においては、明けても暮れても睡眠不足、慢性腰痛で休みはなく、プライベートは干ばつ地帯という悲惨な状況だが、

 

今日も飽かず、取るに足らないくだらないネタで人を笑わせながら過ごしている。

 

 

そして、馬齢を重ねてきた49歳のこんな地味な日常が、決して嫌いではないというのもまた事実である。

 

 

 

 

 

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