お茶とお菓子と愛嬌と〜ナッツの強み〜
2023.5.12
今の場所にスタジオを構えて丸2年になる。
と書いて、いや待てよ。2年のわけない、3年だっけかなと自分のインスタを確認したところやはり2年であった。
つまり、つい最近まで、猖獗を極めた狭い自宅でせっせとレシピをおこしていたということだが、果たして何をどうやって作業していたのか。
今となっては忘却の彼方である。
あ、今回はボス渡辺です。こんにちは。
さて、現在のスタジオにはクライアントさんや業者さん、仕事仲間など様々な方の来訪がある。
ナッツカンパニーは『食のよろずや』なので打ち合わせの際にお出しする飲み物やお茶菓子、それらを提供するときの演出などにはちょっとだけ神経を使う。
コーヒー豆は基本的にスタバの挽き立てを常備し、
ハンドドリップで丁寧に淹れ、
お茶菓子は手を汚さず食べやすく、
個包装になっていて誰もが好みそうな、コーヒーと相性の良さそうなものを選ぶ。
使用するカップや小皿、コースターも普段撮影で使用しているものを用い、そこそこ洒落ているであろう器に盛る。
ここまでのこだわりを見せる理由は、極めて明瞭で、ぷらっと打ち合わせに来られた方へのお茶の演出はフードコーディネーターとしての最も手っ取り早い営業活動と考えるが故である。
なので、もちろん、営業活動の必要がない賄い用はスタッフが万が一粗相をしても叱る必要のない、ホームセンターで買ってきた300円のものと決めている。
間違ってもガラスの器でサラダを食べたり、グラスで麦茶を飲んだりはしないのだ。
ここで話が変わる。
と見せかけて、変わらないのでどうか最後まで読み進めていただきたい。
ナッツには現在3名の女性スタッフが在籍している。
20代、30代の、女性として最も美しい年齢にかかっている彼女達は、関係者やクライアントからの評判もすこぶる良い。
各々の専門的知識を生かした仕事ぶりに、たくさんの方々からありがたいお褒めの言葉をいただくわけだが、気に入られる理由のひとつに3人が3人とも、異常に気が利く。というところがある。
汗をかきかき慌てて来社した方には、何よりもまず、サッと冷たい麦茶を差し出したのち、すかさず空調の温度をチェック。
グラスが空になれば継ぎ足し、コーヒーが続けば飲み物をかえる。
手土産をもらえば、黄色い歓声が湧き起こる。それはしばらく鳴り止まない。
むろん、お帰りの際の丁寧なお見送りは当たり前。
角度は、90度。
それだけではない。
話を聞くときの姿勢はタチの悪いホストばりに前かがみ。どんな話であれ、じっと目を見て大きく頷き、たまに驚く。
かと思えば、凍てつく寒さの冗談にもケラケラと笑う。
そして、時には泣く。
まあ、多少の(かなりの)比喩的表現はあるにせよ、ここで特筆すべきなのは、これらは先に書いた営業活動とは全く異なり、彼女達の素直な人間性からくる素の姿であるということだ。
女性は愛嬌!などという言葉を今の時代で発すればたちまち打ち首、世の女性から血祭りにあげられる可能性があるかもしれない。
とはいえ、古い人間の私は、
打算のない媚びない愛嬌はそれだけで人間関係を円滑にしてくれ
それらを持ち合わせていたからといって困ることも損をすることもないのではないかと考える。
主宰を筆頭に、色気とは無縁の4人ではあるが
このシンプルで良質な気遣いと心配り、女性ならではの細やかさが
今のところ「食のよろずや」ナッツカンパニー最大の強みであると、信じている。
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