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山口亜希子写真展 IVORY について

2025.10.28

腕よし、顔よし、性格よし。

 

3拍子揃ったphotographer山口亜希子氏の写真展【IVORY】が10月25日からソウルで開催されている。

 

 

 

 

 

 

同じ熊本のこれまた類まれなる才能の持ち主photographerマエダモトツグ氏の【COSMIC】と合同の写真展である。

 

 

 

 

 

この写真展については開催の随分前から熊本県内外の著名なクリエイターがSNS等で発信を行なっており、また熊本からは関係者やお手伝い含め数十名が渡韓するという話を漏れ聞いた。

 

 

 

 

 

IVORY &COSMIC台風が吹き荒れ、二人の人気のほどがうかがえる。

 

 

 

私も早くに渡韓を決め、この流れに参戦せな!と気ばかり焦っていたものの、相変わらずの要領の悪さとアタマの悪さで期日は迫るも仕事は捗らず・・・ソウル入りした当日のこんな時間にホテルに戻りようやく投稿。

 

誰にあてるともない文章を、せっせと書きしたためている。

 

 

 

 

 

 

 

今更ではあるが、少しだけ、山口亜希子(呼び捨てごめん)への思いなど。

 

 

 

 

 

 

私が彼女と初めて会ったのは今から7年ほど前、熊本市中心部にあるフレッシュネスバーガーであったと記憶している。

 

当時の私は、フードコーディネーターとして独立こそしていたが、熊本に移り住んで2年やそこら。

 

流行りの女性起業家とはほど遠い、たいした経験も仕事もない、いや仕事はおろか、知り合いも友達も少ない、何者とも知れぬただの中年のおばさんであった。

 

その日は、私にとって“たまさか”の仕事の日で某アートディレクターと一緒にお昼を取りつつ打ち合わせを行なっていた。

 

正直に話すと打ち合わせとは名ばかりで、ディレクター相手にダラダラと暇つぶしのような世間話をしていたと思う。

山口亜希子は同じお店の奥の方に確か広告代理店の方数名と一緒に座っていた。

 

一緒にいたディレクターが元々面識のあった彼女に気付き、軽く言葉を交わしながら私に写真家山口亜希子を紹介してくれた。

 

彼女はカジュアルなモスグリーンのアウターにベージュのパンツというさっぱりとした服装で、ナチュラルなメイクと品の良いシンプルなアクセサリーがとてもよく似合っていた。

 

髪型は今とあまり変わらなかったと思う。

 

すっきりした飾らない美人だなあーというのが私の彼女に対する第一印象である。

 

私たちは当たり障りのない短い挨拶をし、名刺を交換して別れた。

 

なんということはない1日の、時間にしてほんの数分の出来事であった。

 

 

そしてその日の夜、彼女から思いがけず、とても丁寧な1通の挨拶メールが届き、私は大層驚いた。

 

驚いた理由は簡単である。

 

彼女はそのときすでに業界では有名な人気のカメラマンであったし、私は先述した通り、いわれも知らぬそのへんのフードコーディネーターで、まさか彼女の方からこうしたメールが届くとはつゆほども思っていなかったからだ。

 

私は先手を打たれたことと、気配りの足らなかった自分を大いに恥じ、と同時に、彼女の、人に優劣をつけず、どのような立場の人間にも平等に接する温かな対応を素直にとてもありがたいと思った。

 

 

実際熊本に来てからの2年間、彼女のように丁寧な対応をしてくれた人は数えるほどしかいなかったし

正直なところ、私にとって25年ぶりに戻ってきた熊本という土地は難しいなあと思うことも非常に多く

これは今でも完全に拭いきれずにいるが、当時の私は今よりももっともっと孤独や疎外感を感じていたように思う。

 

 

もちろん彼女自身は、私に何か特別な気持ちがあったわけではない。

律儀な人柄からおそらく初対面で挨拶した人には、いつも同じ行動を取っているに違いないが、まったく、頭の下がる思いである。

 

 

 

 

この出来事をきっかけに、私は名刺交換した相手には可能な限りメールでご挨拶をするよう心がけるようにしている・・・が、あまり実行できておらずすみません。

 

 

 

 

あれから7年。

 

いくつかの仕事で一緒に携わらせてもらう機会あり

食事やお酒を共にする機会あり

弊社のパンフレットやHPも彼女の写真のお世話になっているという、とてもありがたい関係性を築かせてもらっている。

 

ちなみに数年前、一生懸命ピアノを聴かせてくれた愛娘のめいちんとは勝手に友達のつもりでいる。

 

 

 

 

 

さて、山口亜希子の写真の素晴らしさは私がいまさら熱く語るまでもないだろう。

 

 

彼女の写真に心を奪われその魅力に惹きつけられている人間は数多いて

 

熊本を飛び出し

 

九州を飛び出し

 

ソウルで写真展を開催することこそがつまりその証である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海を越えて開催された写真展【IVORY】は前回の写真展【いつか海になる】とはまた違った世界を私たちにのぞかせてくれた。

 

 

心のまま、まっすぐに今を生き抜く彼女が、旅をし、その眼に焼き付けた世界各国の魅力溢れる景色や人々。

 

 

【IVORY】には、一人の人間として、写真家として、妻として、母として、

繊細でいて大胆な、穏やかでいて激しい、彼女の相反する心の内が投影されるように映し出されている。

 

私は、今手元にあるこの写真集【IVORY】を、これから先も飽くことなく眺め続けるに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

写真展IVORY / COSMICは11月1日まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

許されるなら熊本からひとっ飛び、何度でも通いたい、そんな写真展である。

 

 

 

 

 

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